サンリオのキャシーは模倣と認定 オランダの裁判所


 【ブリュッセル共同】ウサギの女の子のキャラクター「ミッフィー」をサンリオのキャラクターが模倣し著作権を侵害したとして、ミッフィーの生みの親のオランダ人作家側が関連製品の生産差し止めなどを求めた係争で、アムステルダムの裁判所は2日、作家側の主張をほぼ全面的に認め同社にオランダなどでの生産、販売の即時停止を命じた。日本の仮処分決定に当たる判断とみられる。

 訴えていたのは作家のディック・ブルーナ氏(83)の著作権を管理するオランダ企業メルシス。

 裁判所は、サンリオのキャラクター「キャシー」は細部に至るまで「ミッフィーのコピー」と認定し、同社にオランダとベルギー、ルクセンブルクでの生産や販売、宣伝などの停止を命令。応じない場合は、1日2万5千ユーロ(約280万円)を支払うよう命じた。

 メルシスは、サンリオが命令を受け入れなければ、損害賠償を求める本訴訟を起こす考えを示した。