調布映画祭2012にて「もの、物、者、もののけ」が奨励賞!!!!!!!!

これまで映画を撮るにあたって映画に背を向け続けてきたと思う。「素人アワー」なんて映画は映画に背を向けて映画の要素であるものすべてを捨て去って作ったような映画だった。それでも尚、そこに微かに残っている映画の名残、いや、こんなもの映画でもなんでもない、という逆説から生まれる、映画のまがい物、そんなことを試みた。未だそんな調子でなぜ映画に背を向けていなきゃいけないか自分でも分からず。何の映画か忘れたが、手持ち撮影というのが本当に下らないと思いたち、あれほど手持ちでぶん回しまくって撮影していた癖に手持ちを徹底的に拒絶してやろうとまた理不尽な足かせを自らに科した。それでカメラをすえるといういたって簡単そうなことこれを徹底的にやってみようという最近の動向に直結するのが「もの、物、者、もののけ」である。これはこれからの映画のプロトタイプとなるべくシリーズもので、すでに4作ほど撮りためている。いずれも対話劇。

坂本九時五十分は未だ撮影中。撮影期間なし。多分、明確なクランクアップはないだろう。自由にのたうち回って、狙っていては絶対に取りこぼすような瞬間を撮りたい。