上映会では作家会議を開催します。&ANDとしても活動する映画監督の池田将と川部良太、両氏が来場。

&ANDとは2008年に映画監督の池田将さんと川部良太さんが立ち上げたグループだ。「と」へのまなざし共有主題として掲げた作家活動・上映活動・ワークショッププロジェクトを幅広く展開している。両氏との出会いのきっかけを与えてくれたのは役者兼映画監督としても活躍する森岡龍さんだった。彼がディレクションしている小さな映画祭に招待してもらうことになってそこで「空気に殺される」を上映する機会を頂いた。このような形で招待されるのは初めてだったのでとても嬉しく思っていたけど、上映会当日に会場に行くことはできなかった。とても残念だった。だけど、とても嬉しい知らせがあった。後日、森岡龍さんから連絡を頂いた。「空気に殺される」をみた人が連絡を取りたがってるということだった。その人が池田将さんだった。彼は今度ディレクターを務めることになっている第1回福生映画祭で何か映画を上映して欲しいとわざわざ連絡してくれた。何よりも僕は一生懸命作った映画がこうして人と出会うきっかけを与えてくれたことが嬉しかった。僕は是非参加したいと返事した。初対面のとき僕はとんでもなく卑猥な帽子(一目見ただけでは普通だがよく見ると卑猥)をかぶっていった。これくらい卑猥な帽子をかぶらなきゃ駄目だと思った。初対面のとき、福生映画祭に参加する上野毛活弁隊の面々も同席していたが、案の上、誰も帽子のことには気付いていなかった。思わず自分から種明かししたが、ものすごく後悔した。ははははという感じだった。池田将さんは健康的な方だなと思った。そして向かえた映画祭の当日に同じく作家として参加していた川部良太さんと初めて会った。川部良太さんは以前にイメージフォーラムで映画を上映させて頂いたとき、後日、同じ場所で特集上映をやることになっている映画監督として名前と映画作品名は知っていた。みたいなと思っていたが、映像の仕事が忙しくて行けなかった。是非お話してみたいと思っていた。映画祭の上映時間は朝方の10寺頃から夕方の19時くらいまで続いたが、僕はずっと緊張していて、喫煙所で散歩中のおじいさんや来てくれた友人としか話が出来なかった。けれど最後の打ち上げのときに隣同士になったので声をかけて少し話すことが出来た。打ち上げも終盤に差し掛かり気がつくとほとんどの人が帰宅していた。最後に終電を逃して帰れなくなったのが、森岡龍さん、池田将さん、川部良太さん、僕だった。僕は帰れなかったことなどどうでもいいくらいに、この4人で最後に集まれたというのが嬉しかった。その晩は朝までお酒を飲んだ。思わず饒舌になってしまった。何やらしゃべりすぎたなと後悔しつつも、とにかく、とても濃密な時間を過ごすことが出来て嬉しかった。それからというもの、約半年たった今でも、&ANDということを少なからず意識していた。それで今回&ANDとして2人に来場してもらうことをお願いした。何だか、結局は自分のことしか考えてないみたいだが、「空気に殺される」という映画を作って、それが自分の元を離れてみる人のものになるというか、なんかはじまったなあと勝手に思い込んでいる節があって、初めて映画を作ったと実感したというか、まあそういう個展になればいいなと思う。フィルムが縦に動く力の運動なら作家は横に繋がる運動の力で繋がれる。それはいいことだと思う。とにかく今度は彼らの映画のことを書こう。